道東ツーリング(1)
2024/09/27 カテゴリ:
こんにちは。
バイクステーション稚内の安福です。
自然豊かな北海道。
中でも知床、根室といった道東は、手つかずの大自然が残る人気のエリアです。
稚内からは距離的に敷居が高く、踏み込んだ事がありませんでしたが、9/18~20の三日間でついに訪れる事が出来ました。
話は変わりますが、北海道ツーリング中、鹿に衝突する事故が多いのはご存じだと思います。
でも皆さんが想像しているより、はるかに多く発生しているんですよ。今年も当バイクステーションだけで3件のレッカーがありました。
被害も甚大です。
北海道の「エゾシカ」は最大で体重150㎏、奈良のシカの約2倍です。角の先の高さは170cmにもなります。
これは先日の宗谷岬の様子。こんなのが町中にもウジャウジャいます。
この原稿を作っている最中にもバイクステーションに遊びに来ました。
警戒心のカケラも無いですね。かわいいけど。
稚内警察のポスター。
シカ+クマのコンボなんて絶対喰らいたくない。
で、今回装備したのがこちら。ウインカーの上の黒い物体。
「鹿笛」です。
走行風でシカの嫌う音波を発生させ、衝突を防ぐシステム。
当たらなければどうという事はない!
当日朝。中秋の名月が空に残るうちに出発です。
走り出してわずか15分。
宗谷丘陵を越えてオホーツク海側に出る途中で、シカが団体さんで目の前を横切ってくれました。
鹿笛なんて飾りです!
安全運転に徹する事にします。
海沿いのR238に出て、猿払村あたり。バイクのスクリーンをオレンジ色に染めて、朝日が昇ります。
海の上を滑る朝日と並走しつつ南下。有名なツーリングルートである「エサヌカ線」に入ります。
全長約16kmの直線、おまけに電柱や看板もありません。本当の地平線ってこういう事なんだな。
ライダーなら訪れるべきスポット。
さらに南下。途中、「道の駅オホーツク紋別」で休憩。
有名なカニの爪のオブジェがあります。大きさの比較でヘルメットを置いてみましたが、なかなかのデカさ。
併設する「流氷科学センター」では1000匹のクリオネと100トンの流氷を展示しているそう。いちいちスケールがデカいです。開館時間になっていなかったので今回はパス。
バイクステーションを出て約200km、最初の目的地である「サロマ湖」に到着。
北海道最大の湖であり、海に面した日本最大の汽水湖。ホタテ養殖発祥の地でもあります。
湖の北側から岬の端の灯台まで、砂浜を歩きます。
これがちょっと失敗。遠い!
やっと見えてきました。
到着。景色はいいけど疲れた。そしてハラが減った。
ちょうどお昼時になったので、「道の駅サロマ湖」でホタテカレーを食べます。
小さめのホタテがとにかく沢山入っていて、ルーにもホタテのダシがしっかり感じられます。さすがホタテ養殖発祥の地。
お腹も満たされたので、近くの「サロマ湖展望台」に向かいます。細いワインディングを抜けて・・・。
途中からダートになってる!
まあ、北海道あるあるです。頑張らずにあきらめよう。
代わりに、サロマ湖に突き出した「キムアネップ岬」に向かいます。
岬をめぐる遊歩道が設置されていて・・・。
シーズンによっては数多くの野鳥が観察できるようです。
次に、バイクステーションに宿泊して頂いたライダーさんから教えて頂いたスポットを目指します。
それがここ。「能取岬」です。
写真には収まり切ってないですが、ひだすら緑の草原が広がる牧歌的な場所。
「子ぎつねヘレン」他の映画のロケ地にもなっています。カップルや外国人観光客多し。
気に入ったのでのんびりしたい所ですが、日没前に行きたい場所がもう一か所あるので泣く泣く移動。
最後の目的地は「天に続く道」です。
全長28kmの直線道路が、高低差からまるで天に上るように見える有名なスポット。
本来は東からスタート→西にゴール、とルートが決まっているのですが、時間の関係上、今回は西のゴールから入って東のスタート地点を目指す形になります。
ゴール地点からスタートに向けての眺め。
牧草地や市街地を抜けて道が続きます。
正直あまりインパクトは受けませんでした、この時は。
道幅も広くはないし、左右に建物がある区間も多く、「ちょっと名前負けすぎ?」とかイジワルな事を考えながら走ります。
で、辺りが夕闇に包まれる中ゴールであるスタート地点(ややこしいな)に近づくと、数十台のカメラがこちらを狙っている!
何事?と思いつつ、スタート地点から皆さんと同じ方にカメラを向けると・・・。
うん、天に続いているかも。
外国人カップルの「Take a picture?」に「おー、いえーす!」とか応えてるうちに夕日が落ちていきました。
サロマ湖で歩きすぎたせいで時間が押してしまいました。本日のキャンプ地に向かいます。
今日お世話になるのはここ。「知床野営場」です。
知床国立公園の入り口にある国設のキャンプ場。
例によってすぐそばに温泉がある所を選びました。「夕陽台の湯」さんです。
旅の汗を流して明日に備えて早めに就寝。明日はいよいよ知床の大自然に分け入ります。